2024.12.03 07:57
マイナ保険証で3本化
・先日からマスメディアでマイナ保険証へ一本化だと言ってうるさくなっている。でも、そもそも現状でも「健康保険証」で一本化されているのではないのだろうかな。それがどうなったかというと、
マイナンバーカード、
使えなかった時のためだと称する「資格情報のお知らせ」とかいう”紙切れ”
現行の保険証(将来資格確認書とかいうのに切り替わるらしいが)
の3つが混在するという状況になったわけだ。「紙の保険証を廃止して・・とかいうけど、現状の”協会けんぽ”などでも保険証はプラスチックのカードである。それが「紙のお知らせ」などという「超アナログ」を新たに持ち歩かなくてはならなくなったわけだ。これを紛失したとか汚損したとかいったらどうなるのかな?
・初診のときの手間がーというけど、ユーザーにはほぼ関係ない。医療機関で過去の通院歴や電子カルテ情報がわかるとかいうけど、カードのICチップに書かれているわけではないという。だったら現状でも「医師専用サイト」で健康保険証番号と氏名でも入力して共有できるようにすれば済むのではないのかな。医療費のお知らせが来るということは、保険証番号で投薬情報などもわかるのだろうし。
・この投薬情報も通院情報も一ヶ月遅れなので、実はお薬手帳のほうがリアルタイム性が高いという、なかなか無様なデジタル化であることはあまり指摘されない(報道でも一ヶ月前までの・・・とサラッと前置きしているところが泣けてくる)
・一番の問題はマイナ保険証というのは「規定通りの顔写真を撮れない人」のことを全く考えていないということ。厚労省が絡んでいるはずなのに写真が撮れないのは乳幼児や障害などで目が開けられないといったようなケースだけだと思っているらしい。
・カメラが苦手な子(子といっても、成人はしている)、じっと立っていることが出来ない子・・・など、カメラの側を向いてじっと立っていることが困難という人はこの世に存在しないかのような扱いになっている。
・「奇跡の一枚」で作成出来てもそれを毎回の更新のたびに奇跡を期待するのは無理というものだろう。それを施設の職員がやれるのかと言われたらもちろん無理。
・たとえ撮れてもそんな写真では顔認証なんて通らないことも多々だろう。もちろん暗証番号を本人が管理できるわけがない。カードで認証させようとすればカードに暗証番号を書いておけということになってしまって、それこそ悪用のし放題になってしまう。
・ということで、高齢者だけではなく障害者の施設などでもマイナンバーカードは預かれない。たとえ預かったとしても更新作業なんてやっていられないだろうな。
・そうした方には「資格確認書」だというのかな?とするとそうした方のために何年かに一度資格確認書とか称する健康保険証を発行しなくてはならないということか。住所が変わっていて届かない!とかいうケースももちろん想定済みだよね?
・あと、医師を買収すれば(悪徳弁護士だっているのだし)医療情報が全部どこかに筒抜けというのもちらっと思ってしまったりもする。
・この1年・・・では遅すぎるので3,4ヶ月程度でそうした「細かい穴」を全部きちんと塞ぎました、悪用できないようにしましたと言ってもらわないと安心していられないのだな。
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